
立冬(りっとう)とは、冬が立つと記すように、冬のはじまりを意味します。
二十四節気の19番目に当たる暦で、20番目の小雪までが立冬の期間です。
毎年日にちには少しズレがありますが、だいたい毎年11月7日頃が立冬の日で、
2017年今年も11月7日(火)に訪れます。
ここから、春のはじまりを意味する立春までが暦の上での「冬」です。
立春、立夏、立秋、そして立冬を合わせた4つを四立(しりゅう)とよび、
季節の変わり目を表しています。
二十四節気と立冬とは?
二十四節気とは、1年を24の季節に区切ったものです。
先ほど紹介した立冬含む四立の他、春分、夏至、冬至、大寒などがあり、
それぞれ祝日に選定されていたり、季節に合ったものを食べる習慣があります。
1年を24に区切っているということは、1ヶ月に2回、節気が訪れることになります。
約15日で次の節気が訪れるので、昔は、特に農業を営んでいる方の
大きな目安となっていたそうです。
節気と気候が合わない理由は?
今年、2017年の四立の日程を見てみましょう。
・立春 2月4日
・立夏 5月5日
・立秋 8月7日
・立冬 11月7日
このように、四立と実際の気候には、少しズレが感じられます。
特に、立秋は分かりやすいです。8月7日頃と言えば、子供たちは夏休み。
大人の夏休みでもあるお盆の長期休暇を迎える前でもあるので、
私たちの感覚では、秋の訪れではなく、夏真っ盛りといった具合です。
これは、二十四節気がそもそも日本発案でないことが理由です。
二十四節気は中国の黄河地方で発案されたものに由来しているので、
日本とは若干気候が異なり、それによってズレが生まれてしまっています。
今年の立冬は11月7日ですが、この日もまた、冬というよりは、
秋を感じる季節で、紅葉狩りに行ったりといわゆる行楽シーズンです。
あくまでも、「冬の訪れ」を感じる季節であり、冬が来るな~~という
感じ方で良いと思います。
立冬の時に食べるものは?
お正月にはおせち料理、節分には恵方巻、七夕にはそうめんを食べるように、
日本には、その季節に合った食べ物を食べる「行事食」という習慣があります。
しかし、これは、二十四節気にあるわけではないので、立冬の時に、
「これを食べるべし」という行事食はないというのが、正解です。
しかし、冬至にはカボチャを食べる習慣があるように、冬の訪れを感じる立冬は、
体が温まる食べ物を食べて、風邪に負けない丈夫な体作りをしましょう。
立冬には冬の準備をするのがおすすめ
2017年、今年の立冬は11月7日の火曜日とお伝えしましたが、
その次の日、11月8日の水曜日は、亥の日で、暖房器具を出すのに最適な日です。
立冬は、11月7日当日を指すのではなく、次の節気である小雪(しょうせつ)の前日、
11月21日までの期間を指すので、立冬期間に冬の準備をするのがおすすめです。
こたつを出す日はいつ頃?2017年の亥の日はいつ?
↑こちらの記事にて、こたつを出すのにちょうど良い日と、
その理由について詳しく紹介しています。是非、合わせてお読みください。