
子どもたちには、あまり馴染みのないものかも知れませんが、
蚊取り線香入れと言えば、”豚”を連想する大人も多いのではないでしょうか?
私は、正直、豚の入れ物+蚊取り線香を使った記憶はあまりないのですが、
蚊取り線香入れと言えば、豚の形のしたものを想像するくらいの知識はあります。
でも、あれって、なぜ、”豚”なんでしょうか?
豚には、蚊を取る何かヒミツがあるのでしょうか?
あの豚の蚊取り線香入れの名前も含め、理由について、調べてみることにしました。
あの豚の名前は何?なぜ、豚に入れるの?
あの”豚”には、ちゃんと名前がありました♪
正式名称は、「蚊遣り豚」(かやりぶた)です。現在は、「蚊取り豚」とも言います。
”蚊遣り”という言葉自体、あんまり聞き慣れないものではありますが、
元々は、蚊は取るものではなく、蚊を追い払う(追いやる)ものであったため、
”蚊遣り”という言葉が使われていたようです。
蚊取り線香というのも、さかのぼると、蚊遣り木といって、木を燃やして煙を出し、
そのにおいで、蚊を追いやっていたんだそうです。
だから、「蚊取り」でなく、「蚊遣り」のできる豚から、この名前になりました。
今は、技術も進み、蚊取り線香には、殺虫成分も使われているので、
蚊遣りというよりは、蚊取りですよね。
あの豚さんには、ちゃんと名称があったんですね~。
でも、どうして”豚”なのか…気になりますよね。犬でも猫でも、良いんじゃない?
と思いますが、きっと豚なのには、理由があるはず。ということで、
蚊遣り豚(蚊取り豚)の由来についても、調べてきました。
由来は、諸説あるようです。有名な2つの説を紹介しますね。
1つ目は、蚊遣り豚の生まれた場所に由来しています。
その場所とは、「養豚場」です。豚を飼っているところに蚊が大量発生したため、
はじめは、土管のようなものを使用して、蚊取り線香を入れていました。
しかし、口が広すぎるため、煙が出すぎて、効果が薄くなってしまいました。
そこで、焼き物屋さんが工夫して、豚の鼻のように、小さくしたんだそうです。
養豚場で生まれたから、犬でも猫でもなく、”豚”。納得の理由ですよね♪
もう1つは、蚊取り線香ができるより前に、あったとされる説です。
土焼きの豚に藁(わら)や青草を入れて、使っていた”蚊いぶし”というものが、
元祖になっているとされています。
何で豚?なのかは、わかりにくいですが、もともと作った土焼きのものが、
豚に似ていたから、とされています。これが、陶器製の蚊いぶしとして、
全国に広まっていきました。
以上が、蚊遣り豚(蚊取り豚)が、豚である理由になります。
なぜ、豚に入れる?というよりは、できたときから、豚に近かったのでしょうね。
また、うちでは、電気を使用する蚊取りマットを使用していたのですが、
蚊取り線香+蚊遣り豚のほうが、安全に使用できることも、今回分かりました。
たしかに、電気式のものに使用するマットや、液体は、化学薬品を使用しているので
小さいお子さんのいる家ですと、誤飲・誤食など、ちょっと、こわいですよね。
蚊取り線香=火を使用するイメージがあり、危ないかな?と思っていましたが、
成分的に蚊取り線香は、100%天然植物成分を使っているので、
妊婦さん、赤ちゃんでも、安心して、安全に使えるのだそうです。
もちろん、大量に誤飲・誤食すると、中毒症状を起こす危険性もありますが、
電気式のものよりも、はるかに安全です。
そういった理由もあり、蚊取り線香+蚊遣り豚は、今も尚、根強い人気があります。
私自身は電気式で育ったため、あまり蚊取り線香にすら馴染みがないのですが、
あの夏らしい香りも好きですし、安全とのことなので、今年の夏は、
蚊取り線香+蚊遣り豚を買って、使ってみようかな?と思っています。