
グリーンカーテンよりも手軽に使える日差し避けとして人気の高い、よしずとすだれ。
「よしず」も「すだれ」も言葉として知らない人は、いないのではないでしょうか?
でも、よしずとすだれって同じものを指すのか?それとも違うものを指すのか?
それぞれの形状について、明確な違いが分からないという人も、
多いのではないでしょうか?
真夏の暑い日光を遮って風を通すよしずとすだれの違いとは?
どちらも、真夏のギラギラとした日光が窓を通して家に入るのを防ぐ役割、
それでいて、風は通すという、夏には欠かせないエコアイテムです。
よしずとすだれ、この2つの大きな違いの1つは、”材料”です。
まず、よしずとすだれを漢字にしてみましょう。
それぞれ、葦簀(よしず)、簾(すだれ)と書きます。
葦簀(よしず)には、葦(よし、あし)という文字が使われているように、
葦の茎が材料に用いられています。
簾(すだれ)は、たけかんむりが使われているように、竹が材料になります。
細く割った竹を使って作られたものが、すだれです。
よしずにも、「簀」が使われていますが、「簀」という漢字は、
”植物の茎を糸で編んだもの”という意味で使われている漢字ですので、
よしずは、葦の茎で編んだものという意味があるんですね。
このように、すだれとよしずは、全くの別物で、材料から異なるものになります。
そして、実はその形状も異なり、使い方そのものも全く異なります。
すだれというのは、カーテンのように吊るして使用するものになりますが、
よしずは、窓や壁に対して、立てかけるようにして使用するものになります。
また、それに伴い、葦と竹の向きも違います。
地面に対して縦方向になっているのが、よしず。
地面に対して平行になっているのが、すだれになります。
涼しいのは、どっち?
日射遮蔽能力に優れているのは、よしずです。
建物や窓に近く使えることや、使用できる面積が広いことから、すだれよりも、
涼しく使えると言われています。
また、水をかけて使用すると、さらに温度を下げることができます。
ただし、場所をとるのは、よしずであり、ある程度のスペースがない場合、
設置するのも困難である可能性もあります。
設置そのものは立てかけるだけなので簡単ではあるのですが、
重さもありますし、女性一人ともなると、ちょっと、大変かも知れませんね。
グリーンカーテンと比べると、どっちが涼しい?
ゴーヤなどの植物で作るグリーンカーテンの方が、涼しい!と
感じる方が多いようです。ただし、作る手間もありますので、向き不向きはあります。
よしずや、すだれは、風に吹き飛ばされるリスクがあるなど、自身はもちろん、
近隣の方にご迷惑をお掛けしてしまうことも考えられるため、
グリーンカーテンの方が安心して使えるとの声もあります。
夏の日差しを遮り、室内温度を下げる効率の良い使い分けの方法
よしずと、すだれを比べると、よしずの方が、涼しいことが分かりました。
でも、すだれと組み合わせて使い分けすることによって、
さらに室温を下げることができます!
その使い分けの方法とは、
大きな窓によしずを使用する、小さい窓にすだれを使用する方法、そして、
部屋の中でもすだれを使用する方法になります。
リビングなどの大きな窓には、やっぱり、よしずが一番効果的だと言えます。
でも、家の中ですと、地面近くまである大きな窓ばかりではありませんよね?
そこで、すだれを使用します。
リビングの小窓や、部屋の出窓など、そういった小さい窓に、すだれを使います。
サイズもいろいろなものがあるので、合うものを探してください。
さらに、すだれやよしずは、屋外で使用するのが一般的ではありますが、
よしずを室内で使用すると、さらに、室温を下げることができるんだそうです。
外から見て、よしず(屋外)、網戸、すだれ(屋内)という感じにすると、
暑い夏もエアコンいらず?というくらい、涼しく過ごすことができますよ!